昭和レトロ資料館・風俗編/ビニ本・自販機本館

「ビニ本パノラマ！ビニ本のある風景（２）　カトレア出版の本②



★カトレア出版の本の2回目。


ビニ本全盛期の８０年頃はビニ本は売れに売れていた。
「８０年はビニ本なら売れた時代だった・・・、」これは知り合いの当時のビニ本屋のオーナーの弁だ。

そしていろんな販促行為が為されていたがその一つが大型ポスターの付録だった。


これは本のおまけ、付録としてポスターが付いていたのだが、それをよくやってたのがこのカトレア出版だった。

これは嬉しかった。やはり大きい分迫力があったし、何より希少なもので、われらビニ本ファンはこのポスターも
コレクターズアイテムとして楽しんでいたのである。




ただ、カトレアのモデルは社の方針なのか、その方がハードな本が制作しやすかったのか、
水商売のお姉さん系、ヤンキー系のモデルが多かった。





清楚系、純情派系が受けていた当時の風潮の中で、この傾向は異彩を放っていた。

当然そっち系のファンには敬遠されていたが、管理人などは全然気にならなかった。
なにせ露出度が素晴らしかったから。





ビニ本も収集し続けてゆくといろんな好みが出てくるのだが、管理人はともかく
「見えてる本」「露出度が強い本を最優先で集めていたので、

当時のカトレア出版は発禁本の量産メーカーともいえる名出版元だったので、
管理人はそれらの発禁本、名作本集めに、夢中で古本屋を探索していたのだった。



今でも覚えているのが、件の仲の良かったビニ本屋のオーナーが言っていた
「今おススメなのはカトレアと津田だね。」
「そこ以外はカスだね。」

との言葉だった。
時は芳賀書店の大摘発後すっかり勢いを無くし、露出度が桁違いに弱まり、本の売れ行きも相応に低下し、
ビニ本業界が低迷していたあの暗黒の81年春頃だった。

世間の流れに逆行するように過激な本を発行していたのは老舗ではカトレア出版、
新参では津田書房だけだったのだ。この頃は。

そしてそのカトレアの本には良くこのおまけのポスターが付録でついていて、
我らを喜ばせてくれていたのであった。





次回に続きます。



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